日常で使う韓国の漢字由来語

単語

韓国語の漢字由来の言葉について

韓国語は古代から中国文化の影響を受けており、漢字由来の言葉が多く使われています。日本統治時代にもたくさんの和製漢字語が浸透しました。現在は韓国で漢字を使うことは稀ですが、今も氏名や新聞の見出しなどでは使われています。漢字という文字を使わなくても、韓国語の語彙の中には漢字由来の語が重要な役割を果たしています。この記事では、韓国語の漢字由来の言葉と学習するメリットについて、その特徴やいくつかの具体例を挙げて解説します。

漢字の影響と韓国語

ハングルは15世紀に朝鮮半島で創製された文字ですが、それ以前では漢字が広く使われていました。現在は公文書でも日常生活でも漢字を使うことはほとんどないですが、漢字由来の言葉は日本語よりも多いと言われています。漢字語は、韓国語の語彙の中で約70%と非常に重要な役割を果たしており、特に正式な文書や学術的な表現では漢字語が多く見られます。
日本語と違い韓国語は漢字一文字に対してハングル一文字に対応しているので、漢字を使わなくても文字数が変わらないという特徴があります。

漢字由来の言葉は、韓国語の中で「한자어」(ハンジャオ)と呼ばれ、これらの言葉は多くの場合、二音節以上で構成されています。例えば、「경제」(経済)や「문화」(文化)などが代表的な例です。日本語と意味が全く同じものも多く、日本人からすると理解しやすいです。

漢字語を学習するメリット

漢字語を理解することで、知らない単語でも意味を推測しやすくなります。単語を見て元々の漢字が分かれば、それを組み合わせて様々な単語を理解することができるようになります。
例:회사(会社、フェサ) ⇒사회(社会、サフェ)
例:(外国人、ウェグギン)と(海軍、ヘグン)が分かれば、해외(海外、ヘウェ)と군인(軍人、クニン)が推測できます。
例:출(chul、チュル)が「出」という漢字の読みと知っていると、출장(出張、チュルジャン)、출구(出口、チュルグ)、탈출(脱出、タルチュル)などの予想がしやすくなります。

日常的によく使う漢字由来の韓国語

具体例を見ていきましょう。以下に日常生活でよく使う漢字由来の韓国語を列挙します。
漢字とハングルの対応を見ていきましょう。

韓国語読み方 (ローマ字)日本語の漢字
학교hak-kkyo学校
학생hak-ssaeng学生
선생님seon-saeng-nim先生(-様)
도서관do-seo-gwan図書館
공원gong-won公園
병원byeong-won病院
식당shik-ttang食堂
시장shi-jang市場
사무실sa-mu-shil事務室
전화jeon-hwa電話
우편u-pyeon郵便
신문shin-mun新聞
편지pyeon-ji便紙(手紙のこと)
약국yak-kkuk薬局
음식eum-shik飲食(食事のこと)
표지판pyo-ji-pan表示板
채소chae-so菜蔬(野菜のこと)
세탁기se-tak-kki洗濯機
화장실hwa-jang-shil化粧室
건물keon-mul建物
친구chin-gu親旧(親舊)(友達のこと)
가족ka-jok家族
의사eui-sa医者(醫師)
여행yeo-haeng旅行
음악eum-ak音楽
운동un-dong運動

韓国語の四字熟語

韓国語にも日本語と同じく四字熟語があります。漢字4文字に対してハングル4文字で構成されています。四字熟語は元々古代中国で受け継がれてきたもので、数千年にわたる歴史と文化が凝縮され、それぞれの国で定着・発展したものです。以下の表を見るとわかりますが、日本語ではことわざとして知られるものも韓国語では四字熟語の形が残っています。韓国語の四字熟語を学ぶことで、日本のことわざの元々の姿も垣間見ることができます。

韓国語読み方 (ローマ字)日本語の漢字
일석이조il-sseo-gi-jo一石二鳥
동문서답tong-mun-seo-dap東問西答(的外れな答えのこと)
유비무환yu-bi-mu-hwan有備無患(備えあれば患い無し)
고진감래ko-jin-gam-nae苦盡甘來(苦あれば楽あり)
자업자득cha-eop-tcha-deuk自業自得
과유불급kwa-yu-bul-geup過猶不及(過ぎたるは及ばざるが如し)
천신만고cheon-shin-man-go千辛万苦(様々な苦労をすること)
풍전등화pung-jeon-deung-hwa風前燈火(風前の灯)
일편단심il-pyeon-dan-shim一片丹心(始終一貫ひたすら相手を愛する真心)
견원지간kyeo-nwon-ji-gan犬猿之間(犬猿の仲)
사상누각sa-sang-nu-gak砂上楼閣(砂上の楼閣)

上記は一部ですが、韓国語にもたくさんの四字熟語があります。日本語と比べながら覚えることで、より意味がつかみやすくなることでしょう。

まとめ

​韓国語における漢字語の例や勉強するメリットと、四字熟語の例について紹介しました。漢字語は韓国語の語彙の中で大きな割合を占めており、その歴史を学ぶことで、言語の理解が深まります。漢字語を勉強することは、単語の推測能力を向上させ、語彙を豊かにするメリットがあります。

また、四字熟語は韓国語の表現を豊かにし、文化的な背景を理解する手助けとなります。これらの言葉を学ぶことで、日常会話や文章の理解がより一層深まることでしょう。

今後も韓国語の学習を通じて、言葉の奥深さを楽しんでいきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました